top of page

窓フィルム施工後の「水残り」とは?

  • 執筆者の写真: harerutech
    harerutech
  • 2月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月9日

濡れた窓ガラス

窓フィルムを施工する際、ガラス面へ水(施工液)の噴霧を行います。水は、フィルムの透明感を損ねるほこりの付着や空気の侵入等を防ぎ、きれいな外観を実現してくれます。

ですが、窓フィルムを施工すると窓ガラスとフィルムの間に、水が残ってしまう「水残り」現象が発生します。

ここでは、気になる「水残り」の原因と対処方法について説明いたします。



窓フィルム施工(貼付け)後、水残りは必ず発生する

水残り

窓フィルムの施工時には、ゴミ・ほこりの除去や、静電気の発生防止のため、ガラス面に水を噴射します。その後、フィルムを貼る際は、スキージー等を使ってフィルムの上から圧力をかけ、フィルムの端から水と空気を抜きながら圧着していきます。その際、空気は完全に抜くことができますが、水分は薄く残ることになります。この残った水分は、フィルムの施工直後は細かく、所々にある状態ですが、時間が経つと共に移動し、凝集されて、ある程度の大きさの水泡となります。また、フィルム面が一時的に白濁したり、輝線が強く見えたりする場合もあります。これらは、異常ではなく、水分の蒸発と共に徐々に消えていきます。

水残りは、どのフィルムの施工後においても必ず発生する現象です。


フィルムの種類も影響する水抜け

窓ガラスの中央部に水残りがある場合は、端の方に比べ水抜けに時間がかかる傾向にあります。水はフィルム表面と端の両方から抜けるため、端に近い方が水抜けしやすくなります。

水抜けのしやすさは、窓フィルムの種類によっても異なります。フィルムの材質・構造によって、それぞれ水の透過性が違います。水抜けしにくいフィルムの代表的なものが、シルバーなどの金属層がある製品で、貫通防止フィルム(防犯フィルム)など厚みがあるフィルムも水抜けしにくいフィルムです。

水抜け(蒸発)の期間はフィルムの種類及び季節により異なります。

蒸発までの目安期間






水残りを早くなくす対処方法

窓フィルム施工後の水残りがなくなるまでの時間は環境によって大きく変わってきます。水残りをなくす時間を短くするには、フィルムに水を透過させ蒸発しやすくなる環境をつくることが大切です。環境を調整するのは、内貼フィルムの場合は室内になります。つぎのような方法をお勧めします。


  1. フィルムの表面に扇風機などで風をあて送風乾燥させる。

  2. 室内を乾燥させる。

  3. 室内の温度を上げる。


これらの方法によって、水抜けの時間を大きく短縮することが可能です。反対に、小さな水残りでも室内の湿気が高かったり、結露があったり、冬場など部屋の温度が低い時は、水抜けまでに数カ月を要する場合もあります。



水残り現象は、基本的に避けられないことですが、水抜けを早くするための環境の調整をすることができれば、全く心配する現象ではありません。



bottom of page