窓フィルムの寿命 交換時期は?
- harerutech
- 3月5日
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窓ガラスフィルムを採用する際、気になるのは施工後のフィルムの「寿命」です。
ここでは、窓フィルムの耐久年数と窓フィルムの寿命で発生する症状について説明いたします。
┃窓フィルムの耐久年数
窓ガラスフィルムの耐久年数の目安は貼付け方法で変わります。
内張り(室内側)で10~15年、外張り(室外側)で5~7年といわれています。
これはあくまで目安で、使用環境により前後します。
20年経っても変化が起こらないケースもあり、その逆に使用環境が悪いと短い期間で劣化が進む場合があります。
フィルム施工は内張りが基本ですが、内張りができない場合は外張りとなります。
この場合、紫外線や雨、外気の影響を受けやすく必然的に耐久年数は低下します。
┃窓フィルムの寿命(耐久年数)で発生する症状

■外観的な症状
経年により粘着剤の接着力が低下することによりフィルムに浮き・はがれが発生したり、汚れや変質によって透明なフィルムに白濁が起こったり、カラーが入ったフィルムが色抜けしたりといった症状が発生する場合があります。環境によってはこれらの症状に至らない場合もあります。
■性能的な症状
経年劣化によりフィルムの強度が落ち、引っ張っただけで破れてしまう状態となれば、飛散防止や防犯の効果が著しく落ちてしまいます。日射調整や断熱、紫外線カットなど、個々の製品に備えられている独自の性能も老朽化により低下していきます。
外観的な問題であれば、変化があった場合にすぐに気付くことができますが、性能の劣化は目に見えないため、災害などの非常時に危険です。性能的な問題によるフィルム交換のタイミングを図ることは、外観面に比べ困難があるといえます。
┃経年劣化(寿命)を早める使用環境
最も劣化が促進されるのは、熱がこもる場所、湿気が多い場所での使用です。
窓ガラスの前に機械や板が据え付けられているなど、特に夏季、フィルムの表面は非常に高温となり、常に50~60度になってしまう場合もあります。また、換気が悪く、高湿度となりがちです。
このような場所での使用は、フィルムの経年劣化は早まり、10年を待たず交換時期が訪れることがあります。ただ、建物や設備の状況により、そのことをご承知のうえで、使用せざるを得ない状況もあるでしょうから、その際はフィルムの劣化状況についてこまめにチェックしていただくことをお勧めいたします。
住宅街を車で走っていると遠目から見た窓に模様のように見える白濁が見えることがあります。これは長期に渡り使用されているフィルムが放置され劣化した状態で離れて見ると目立つ状態になったものです。定期的な確認と周期的な交換がフィルムの効果を最大限に生かし突然の災害時の安全性を高めることができます。