窓ガラスフィルムの性能を比較する方法は?/窓ガラスフィルムの性能確認
- harerutech
- 1月21日
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更新日:6月12日

窓ガラスフィルムを検討する際、どのような違いがあるのか知りたいですよね。それぞれのフィルム品番毎に性能や特性を見ることができる「光学特性表」が表記されています。この表にはフィルムを貼った場合の日射量や熱量などを数値化し示されています。ここでは特性表の表記項目の意味を説明いたします。
┃光学特性表の見方(窓ガラスフィルムの性能確認方法)
窓ガラスフィルムを選定する際、フィルムの仕様(光学特性)でも比較する必要があります。
記載されたそれぞれの特性の意味を解説いたします。

○遮蔽係数
基準ガラス(3㎜厚保フロートガラス)の日射得率(0.88)を1とし、ガラスにフィルムを貼り付けた場合、室内に入り込む日射量の割合を示す数値です。数値が低いほど遮熱効果が高く、節電効果があります。
○日射熱取得率
ガラスに入射する日射を1とした場合、室内に流入する熱量(透過と室内側への再放射の和)の割合いを示す数値です。遮蔽係数と共に遮熱効果の判断に使用します。
○日射
・透過率
ガラスを透過する日射の割合
この割合が高いほど室内への熱の流入が多くなります。
(数値が低いほど遮熱効果が高くなる)
・吸収率
ガラスに吸収される日射の割合
この数値が高いほど、熱割れの危険性があります。
・反射率
ガラスに反射する日射の割合
○可視光線
・透過率
ガラスを透過する目に見える光の割合
ガラスの外側に照射される可視光線の量「100」とし、それがガラスおよびフィルムを通過して内側に到達する量を表した数値。
(数値が高いほど透明度が高くなる)
・反射率
ガラス及びフィルムから反射される可視光線の割合
この値が高いほど映り込みが強く出ます。
○紫外線透過率
ガラスガラスおよびフィルムを透過する紫外線の割合。この数値が低いほどUVカット効果が高まります。(紫外線透過率1%=UVカット率99%)
○熱貫流率
室内外の温度差に起因する熱の逃げやすさを見る指標です。温度差が1℃ある時、面積 1㎡ あたり1時間に抜けていく熱量を表しています。この数値が低いほど断熱効果が高く、暖房熱が逃げるのを防ぐ効果があります。
【可視光線】
人間が明るさと認識する光です。熱に変換される量は、他の2種類よりも多いですが、この光をカットしてしまうと同時に明るさ(視認性)も失ってしまう 事になります。波長は「380〜780nm」です。
【赤外線】
主に熱源となる光ですが、人間の目には見えません。波長は、近赤外線から遠赤外線まで幅広く、「780〜1000μm(100万nm)位」となりす。
【紫外線】
熱源はほとんどありませんが、波長が短いで、物質を破壊する力があります。地表に届く紫外線は、波長によりUVA(315〜400nm)、UVB(280〜 315nm)に分類されます。
【日射】
地表に届く太陽光全体(可視光線+赤外線+紫外線)を表しますが、「JIS A 5759」では、波長範囲を 350~2,100nm と定義しています。
太陽の熱エネルギーの殆どがこの範囲に含まれている為、基準の数値に使用されます。
以上、窓ガラスフィルムの性能確認項目を理解して頂き、窓ガラスフィルム選定時の参考 になればと思います。



